2. 被害を抑える住空間づくり

(1)家具の配置

地震から大切な生命や財産を守るためにまず大切なのは、住戸内の安全性を高めること。その第一歩は、家具をより安全に配置することから始まります。

家具の転倒・落下・移動を想定し、下敷きの危険や避難路をふさぐ可能性の低い場所に配置し直しましょう。その際、不必要なものを思い切って減らすことも大切。室内が広く感じる、掃除がしやすいといった効果も生まれます。

イラスト

(2)家具の固定

大地震の際は、高さのある大型家具や電化製品などは、転倒などによって生命を脅かす凶器になりえます。また、転倒によって食器棚や飾り棚などのガラスが割れ、大ケガをしたり、避難時の妨げになることもあります。

家具をしっかり固定することで、そうした危険を未然に低減させましょう。

<つっぱり式転倒防止器具、ストッパー式器具の例>

イラスト

(3)バルコニーの整頓

バルコニーはマンションの「共用部」であり、バルコニーの住戸間に隔板が設けられている場合には緊急時の避難経路としても使われるため、障害となる物を置いてはいけません。
物が邪魔になって隔板が破れない、避難ハッチが開けないといった事態になれば、他の居住者の生命を脅かすことにもなりかねません。
バルコニーでガーデニングを楽しむ際にも、この点に注意しておきましょう。

イラスト